漢字の「音読み」と「訓読み」、授業やテストでよく出てきますが、違いをきちんと説明できる人は意外と少ないかもしれません。
どちらも漢字の読み方の一つですが、言葉の成り立ちや使い方に深い違いがあり、見分けるためのコツもあります。
この記事では、「音読み 訓読み 違い」をテーマに、定義から判断の基準、例外までやさしく丁寧に解説します。
さらに、覚えやすいコツや例題も用意し、あなたの理解を深めるお手伝いをします。
読み終えるころには、もう「音読みか訓読みか分からない」と悩まなくなるはずです。
音読みと訓読みの違いとは?基本からやさしく解説
漢字には「音読み」と「訓読み」という二つの読み方がありますが、違いをはっきりと理解している人は少ないかもしれません。
でも大丈夫です。
ここでは、音読みと訓読みのそれぞれの意味や使われ方、どこが違うのかをやさしく丁寧に説明していきます。
まずは「知ること」から始めて、少しずつ一緒に整理していきましょう。
音読みとは何か?意味と特徴を知ろう
音読みとは、中国から漢字が伝わったときの「読み方」をもとにしたものです。
昔の中国の発音を日本語に取り入れたため、もとの発音とは少し違いますが、日本語として定着した読み方なのです。
たとえば「学」という漢字の音読みは「ガク」と読みます。
このように、漢字が中国から日本に伝わる過程でできた読み方が音読みです。
音読みは、漢字そのものに意味がある場合が多く、熟語として使われることが多いです。
例えば「学校」「学習」などは、音読みの組み合わせでできています。
音読みの特徴として、ひと文字の読みが一音で構成されていることが多く、送り仮名を伴わないのもポイントです。
つまり、音読みは「漢字本来の読み方」であり、意味が抽象的であることが多いと言えるでしょう。
訓読みとは何か?意味と特徴をやさしく紹介
訓読みは、日本に漢字が入ってきたときに、日本語としてすでにあった言葉に漢字を当てはめた読み方です。
つまり、訓読みは「日本語の意味にあわせて漢字を読んだ方法」と考えると分かりやすいかもしれません。
たとえば「学ぶ」という言葉は、「学」に「まなぶ」という訓読みを当てたものです。
このように、訓読みは日本語の意味に沿って読み方が作られており、ひらがな(送り仮名)と組み合わさって使われることが多いです。
訓読みの特徴は、ひとつの漢字に対して複数の訓読みが存在することもある点です。
また、訓読みは単独の言葉として使われることが多く、会話でも自然と使われているケースが多いのが特徴です。
日本語の響きに近い読み方なので、日常会話の中で「なんとなくわかる」と感じることがあるかもしれません。
音読みと訓読みの主な違いを整理してみよう
音読みと訓読みの違いを理解するには、それぞれの特徴を比べてみるのが効果的です。
まず、音読みは中国由来、訓読みは日本独自という点が大きな違いです。
また、音読みは熟語として複数の漢字が連なるときに使われるのに対し、訓読みは一文字で単独に使われることが多いという使い分けがあります。
さらに、音読みは「抽象的な意味」を表すのに対し、訓読みは「具体的な動作や状態」を示すことが多いです。
そして、音読みには送り仮名がつかないのに対し、訓読みでは送り仮名を伴うことがほとんどです。
このように違いを比べていくと、それぞれの読み方がどんな役割を持っているのかが見えてきます。
それぞれの読み方が使われる場面とは?
音読みと訓読みは、場面によって使い分けられます。
たとえば、教科書やニュースなどでよく見かける熟語には音読みが使われていることが多いです。
「教育」「安全」「計画」などは、すべて音読みの漢字の組み合わせです。
一方で、訓読みは日常的な会話や単語の中で多く見られます。
「走る」「読む」「作る」などのように、動詞や形容詞の中に訓読みが活かされています。
文章を読んでいて、「これって日常的な言い回しかな?」と思ったときは、訓読みであることが多いですね。
読み方の違いは、言葉の雰囲気や場面にも影響を与えているのです。
どうして二通りの読み方があるのか?その背景を知る
「なぜ漢字には二通りも読み方があるの?」と不思議に思うことがありますよね。
その理由は、日本語と中国語という異なる言語が混ざり合って漢字文化が築かれてきたことにあります。
中国から伝わった漢字には、当然中国語の発音(音読み)があります。
でも、日本にはもともと固有の言葉(大和言葉)があり、その意味にぴったり合う漢字を当てて使うようになったのです。
その結果、同じ漢字に中国風の読み方(音読み)と、日本語らしい読み方(訓読み)の二つが生まれたというわけです。
時代とともに日本語の表現方法が増えていく中で、両方の読み方が使われ続けてきたのです。
この背景を知ると、「二つの読み方があるのも自然なことなんだな」と納得できますね。
音読みと訓読みの見分け方をマスターしよう
「これって音読み?訓読み?」と迷ってしまうこと、ありますよね。
そんなときのために、見分けるためのコツやポイントを知っておくと、とても役に立ちます。
ここでは、判断の基準や、送り仮名、意味の違いなど、見抜くヒントをたっぷり紹介していきます。
例外もあるので、ただ丸暗記するのではなく、柔軟に考える力も一緒に育てていきましょう。
音読みか訓読みかの判断基準とは?
音読みと訓読みを見分ける基本的な判断基準として、いくつかのポイントがあります。
まず、熟語として漢字が二文字以上つながっている場合は、音読みであることが多いです。
たとえば、「図書」「教育」「問題」などはすべて音読みの組み合わせです。
一方で、単独の漢字に送り仮名がついている場合は、訓読みである可能性が高くなります。
「読む」「歩く」「書く」などがその例です。
また、聞いたときにその言葉の意味がすぐに想像できる場合は、訓読みであることが多いという判断材料にもなります。
もちろんすべての漢字に当てはまるわけではありませんが、まずはこのあたりの基準を知っておくことで、大きく迷うことは減るはずです。
送り仮名と読み方の関係性を理解しよう
送り仮名の有無は、読み方を見分ける大きな手がかりになります。
送り仮名がある場合は、基本的に訓読みと考えてよいでしょう。
たとえば「話す」「買う」「立つ」といったように、動作を表す日本語として使われている漢字には、送り仮名が必ずついています。
一方、送り仮名がない熟語は、音読みの可能性が高くなります。
「電話」「会議」「新聞」などは、すべて音読みで構成されています。
ただし例外もあり、「読む」は訓読みですが送り仮名は少ないですし、「愛する」は音読みの「愛」に訓読みの「する」が組み合わさっています。
こういった例外もあるため、送り仮名だけに頼らず、全体の文脈や漢字の性質も一緒に見ていくと安心です。
意味が分かるかどうかで見分けられるの?
「聞いて意味がわかる=訓読み」「意味がわからない=音読み」といった判断も、ある程度役に立ちます。
訓読みはもともと日本語にあった言葉ですから、耳で聞いたときに自然と意味が浮かぶことが多いのです。
たとえば「走る」「見る」「笑う」などは、聞いてすぐにイメージができますよね。
それに対して「解決」「機能」「経済」などは、言葉としては知っていても、音だけでは意味がつかみにくいかもしれません。
これは、音読みが抽象的な概念や外来の表現に使われることが多いためです。
ただし、「雨」「山」「川」など、聞いて意味がすぐに分かるけど音読みの漢字もあります。
この判断方法も絶対ではありませんが、目安の一つとして持っておくと便利です。
ひらがなとの組み合わせで見抜くコツ
漢字とひらがなの組み合わせを見ることで、読み方を予測することもできます。
ひらがなとセットで使われている場合、多くは訓読みです。
たとえば「歩く」「切れる」「開ける」のように、送り仮名があると訓読みと判断できます。
また、助詞や助動詞がくっついていることで、自然な日本語の流れになる場合は訓読みであることが多いです。
逆に、ひらがながついておらず、すべて漢字で構成された語句は、音読みである可能性が高くなります。
たとえば「結果」「努力」「記録」などは、どれも音読みです。
もちろん例外はありますが、文章を読むときにこのようなパターンを意識していると、自然と判断力がついてきますよ。
例外に引っかからないための見分けポイント
音読みと訓読みには、どちらの読み方にも当てはまらないような「例外」も存在します。
こうした例外はテストや問題で狙われやすいポイントでもあるため、注意が必要です。
たとえば、「上」は「ジョウ」(音読み)、「うえ」「あがる」「のぼる」(訓読み)といったように、読み方が複数ある漢字も多くあります。
また、「見る」は「みる」と読む訓読みだけでなく、熟語としては「見学(ケンガク)」などの音読みも含まれます。
このように、一つの漢字に複数の読み方が存在するケースは非常に多いのです。
さらに、「湯桶読み」「重箱読み」のように、音読みと訓読みが混ざる特殊な読み方もあります。
これらをすべて完璧に覚えるのは難しいですが、「あれ、これはちょっと変かも?」と気づける感覚を持つことが大切です。
例外に柔軟に対応できるようにするには、たくさんの例を見て、少しずつ慣れていくのが一番の近道です。
具体例で学ぶ!音読みと訓読みの使い分け
「音読みと訓読みの違いはなんとなく分かったけど、実際にはどう使い分けるの?」という声をよく聞きます。
理屈を理解するだけではなく、実際の言葉や文章の中でどう使われているのかを知ることはとても大切です。
ここでは、代表的な漢字を具体例にして、音読みと訓読みの違いをわかりやすく整理していきます。
日常でよく使う言葉を中心に、一緒に確認していきましょう。
代表的な音読みの漢字とその使い方
音読みの漢字は、熟語として使われることが多いです。
たとえば、「学」は音読みで「ガク」と読み、「学校」「学習」「大学」などの熟語に使われます。
このように、音読みは他の漢字と組み合わさって意味をなすことが特徴です。
「電」は「デン」と読み、「電話」「電車」「電気」など。
「新」は「シン」と読み、「新聞」「新年」「新幹線」に使われます。
どれも送り仮名がつかず、二文字以上で構成されていることが多いですね。
漢字テストや漢検などでは、こうした音読み熟語の読み方がよく問われるので、日ごろから目にして慣れておくと安心です。
代表的な訓読みの漢字とその使い方
訓読みの漢字は、日常生活の中でとてもよく使われています。
たとえば「走」は訓読みで「はしる」、「書」は「かく」、「話」は「はなす」など、どれも日本語の動詞として自然に使われる読み方です。
また、「花」は「はな」、「山」は「やま」など、名詞にも訓読みが多く見られます。
訓読みは送り仮名がつくことが多く、動作や状態、自然のものを表すのに使われる傾向があります。
会話の中でよく出てくる言葉なので、無意識に訓読みを使っている人も多いかもしれません。
音読みの熟語と違って、訓読みは一文字で意味が伝わることが多いのも特徴です。
両方の読みを持つ漢字を例で比較してみよう
一つの漢字に、音読みと訓読みの両方がある場合も少なくありません。
そのような漢字は、使われる場面によって読み方が変わります。
たとえば「生」という漢字は、とてもたくさんの読み方があります。
音読みでは「セイ」「ショウ」と読み、「先生」「生活」「誕生」などに使われます。
訓読みでは「いきる」「うまれる」「なま」などがあり、「生きる」「生まれる」「生野菜」といった使われ方をします。
このように、一つの漢字が場面に応じて複数の読み方を持っているのが日本語の面白いところです。
もう一つの例として「上」という漢字を見てみましょう。
音読みは「ジョウ」、訓読みは「うえ」「あがる」「のぼる」などです。
「上手(じょうず)」は音読み、「上に(うえに)」は訓読みになります。
読み方の違いが意味やニュアンスにまで影響することが分かりますね。
実際の文章の中で使い方をチェック
文章の中での使い分けを見ていくと、音読みと訓読みの違いがよりクリアになります。
たとえば、「彼は毎朝学校へ行きます」という文の中では、「学校」は音読み、「行きます」は訓読みの「いく」が使われています。
また、「花が咲く季節になりました」では、「花」は訓読みの「はな」、「咲く」も訓読みです。
一方で、「新年を祝う行事が始まる」はどうでしょうか。
「新年」「行事」は音読み、「祝う」「始まる」は訓読みですね。
このように、一つの文の中で音読みと訓読みが共存していることがよくあります。
それぞれの読み方がどう組み合わさっているのかを意識して読むと、読みの違いが自然と身につきますよ。
読み違いが起きやすい漢字のパターンとは?
音読みと訓読みを見分けようとするときに、よく間違えてしまう漢字もあります。
たとえば「直」は、音読みで「チョク」、訓読みで「なおす」「なおる」と読みますが、「直行」「直前」などは音読み、「故障を直す」は訓読みです。
同じ「直」という字でも、文脈によって読み方が変わるため、言葉の前後をよく見ることが大切です。
また、「開」は「カイ(音読み)」「ひらく(訓読み)」の両方があるので、「開会」「開発」は音読み、「戸を開く」は訓読みとなります。
このように、漢字の読み間違いを防ぐには、「単語の意味」「文脈」「送り仮名」などを総合的に見て判断する必要があります。
特に小中学生が国語や漢字テストでよくつまずくのがこの部分なので、繰り返し例を見て慣れていくのが効果的です。
よくある間違いと注意したい読み方の例外
音読みと訓読みの違いが分かってきたところで、少し注意が必要な例外も見ていきましょう。
漢字には、一般的なルールでは説明しきれない特殊な読み方が存在しています。
こういった読み方は、テストや試験でも間違いやすいポイントなので、知っておくだけで大きな自信になります。
ここでは、よくある間違いや混乱しやすいパターンを中心に紹介していきます。
一緒に確認しながら、読み方の幅を広げていきましょう。
訓読みっぽいのに音読みな例
見た目や語感が訓読みっぽいけど、実は音読みという言葉もあります。
たとえば「大人(おとな)」という言葉。
「お」と「とな」が日本語っぽく聞こえるため、訓読みかと思いきや、どちらも音読みです。
このように、見た目や音の響きにだまされてしまう例外があるので、注意が必要です。
他にも「仲間(なかま)」や「時雨(しぐれ)」のような、和語に聞こえても音読みを含んでいる語もあります。
また、「王様(おうさま)」の「おう」は音読みで、「さま」は日本語の敬称がついています。
こうした語は、音読みと訓読みの境目が曖昧になっているため、見慣れて覚えることが一番の近道です。
音読みっぽいのに訓読みな例
逆に、「これは音読みっぽいな」と思っても、実は訓読みだったというケースもあります。
たとえば「心(こころ)」や「空(そら)」「力(ちから)」などの一文字漢字は、熟語で見かけることが多く、音読みっぽい印象を持つ人もいるかもしれません。
でも実は、それらは日常で使われる日本語らしい表現であり、れっきとした訓読みです。
特に注意したいのが、「行(いく)」「来(くる)」など、非常に基本的な動詞です。
これらは熟語で「行動」「来客」などと出てくると音読みになりますが、単独で使うと訓読みになります。
文脈をしっかり読み取って判断することが大切ですね。
読み方が複数ある漢字に要注意
一つの漢字に対して複数の読み方があることも、間違いを招く要因になります。
たとえば「生」という字には、「セイ」「ショウ」(音読み)、「いきる」「うまれる」「なま」(訓読み)と多くの読み方があります。
「読む」は「ドク(音読み)」と「よむ(訓読み)」、「開」は「カイ(音読み)」と「ひらく(訓読み)」のように、使われる文の中で読み方が変わることは珍しくありません。
これらを完全に覚えるのは大変ですが、代表的な使い方に触れながら、文脈ごとに覚えていくとだんだん慣れていきます。
まずは、「音読みと訓読みがどちらもある漢字」をまとめてチェックするところから始めてみてくださいね。
訓読みと音読みが混ざる「重箱読み」と「湯桶読み」
日本語には、音読みと訓読みが混ざって使われる特別な読み方もあります。
その代表が「重箱読み」と「湯桶読み」です。
「重箱読み」は、最初の漢字が音読み、次の漢字が訓読みのものです。
たとえば「重箱(じゅうばこ)」そのものがその例ですね。
「重(じゅう)」は音読み、「箱(はこ)」は訓読みです。
一方で、「湯桶読み」は、最初の漢字が訓読み、次が音読みのパターンです。
「湯桶(ゆとう)」がその例で、「湯(ゆ)」が訓読み、「桶(とう)」が音読みです。
こうした読み方は、もともとのルールから外れているように感じられるかもしれませんが、日本語の柔軟さや歴史を映し出している面白い現象でもあります。
無理に覚えようとするよりも、生活の中でよく見かける言葉を中心に慣れていくと自然に身につきますよ。
テストや試験で狙われやすい落とし穴
音読みと訓読みの問題は、国語や漢字検定などでよく出題されます。
その中でも特に気をつけたいのが、普段見慣れている言葉だからこそ油断してしまうパターンです。
たとえば「大人」「王様」「山登り」など、ぱっと見では訓読みと思ってしまいがちですが、実際には音読みや混ざり読みだったりします。
また、「送り仮名がついている=訓読み」と思い込んでいると、「愛する」などのように音読み+訓読みの組み合わせにひっかかってしまうこともあります。
出題者は、こうした“うっかりミス”を狙ってくることが多いので、落ち着いて文脈を読み取る力がとても大切です。
日常でよく使う言葉ほど、意味だけでなく読み方もセットで覚えておくと、試験でも強い味方になりますよ。
語源と歴史から読み方の違いを探る
音読みと訓読みの違いをもっと深く理解するためには、その成り立ちや歴史を知ることがとても大切です。
どうして二つの読み方が存在するようになったのか。
どんな経緯で使い分けが定着したのか。
その背景を知ることで、ただの暗記ではなく、言葉に対する理解がもっと深くなるはずです。
読み方のルーツに一緒に触れてみましょう。
漢字の伝来と読み方の始まり
日本に漢字が伝わってきたのは、今からおよそ千五百年以上も前のことです。
中国や朝鮮半島から渡ってきた漢字は、当時の日本語には存在しなかった「文字」という文化をもたらしました。
漢字は、もともと中国語の発音に基づいていたため、そのままの音を日本語に取り入れたのが音読みです。
ですが、日本にはもともと言葉はあったものの、それを記録する手段がありませんでした。
そこで、日本語の意味に合う漢字を当てはめて読み方をつけたのが訓読みです。
つまり、音読みは中国の音に由来し、訓読みは日本の言葉に漢字を当てたものなのです。
このようにして、同じ漢字に二通りの読み方が生まれたのです。
呉音・漢音・唐音の違いとは?
音読みとひと口に言っても、実はその中にはさらに種類があります。
代表的なものが、呉音(ごおん)・漢音(かんおん)・唐音(とうおん)の三つです。
これらは漢字が日本に伝わってきた時代や地域によって分類されています。
呉音は、古代の中国・呉の地方の音がベースで、仏教用語などに多く見られます。
「仏(ぶつ)」「法(ほう)」などがその例です。
漢音は、唐の時代よりも前の長安地方の音に由来し、学問や公的な文書によく使われました。
「学校(がっこう)」「生徒(せいと)」などが代表です。
唐音は、唐の時代以降に入ってきた発音で、「行李(こうり)」や「座敷(ざしき)」など、日常語の中にひっそりと紛れています。
こうした違いを知っておくと、音読みの中にも歴史の流れがあることが見えてきますね。
和語との関係で訓読みが生まれた理由
訓読みは、日本語のすでに存在していた「和語」と深く結びついています。
和語とは、もともと日本で使われていた固有の言葉のことです。
たとえば、「山」「川」「花」「走る」など、私たちが普段自然に使っている単語の多くは和語にあたります。
中国から漢字が伝来したとき、これらの和語にも表記の手段として漢字を当てはめることになりました。
たとえば、「山」は日本語で「やま」と言いますが、その言葉に「山」という漢字が使われ、「やま」と読む訓読みができたのです。
つまり、訓読みは漢字の意味を日本語に置き換えた読み方であり、言葉の意味を大切にした日本人らしい工夫なのです。
日本独自の読み方ができた背景
漢字に訓読みがあるだけでなく、日本で独自に作られた読み方や言葉も存在します。
これは、日本人が漢字を受け入れただけでなく、自分たちの文化や言葉に合うように柔軟にアレンジしていった結果です。
たとえば「重箱読み」や「湯桶読み」といった混ざり読みは、音読みと訓読みを組み合わせて新しい言葉を作った日本人の知恵です。
また、音読みと訓読みが両方使える漢字を、場面によって使い分ける文化も日本独自のものです。
日本語は、言葉の意味や雰囲気、使う場面に合わせて読み方を選ぶことができるという、とても柔軟で奥深い言語なのです。
歴史を知ることで読み間違いを減らそう
「この漢字、なんでこんな読み方するの?」と思ったとき、背景を知っていると納得できることがたくさんあります。
たとえば、「行」を「いく」「ゆく」「こう」「ぎょう」など、複数の読み方で使い分けている理由も、歴史の流れを知ることで理解できます。
漢字一文字に込められた意味や、それがどのように日本語に溶け込んできたかを知ることは、学びを深める大きな助けになります。
ただ覚えるだけではなく、ことばの物語を知ることで、自然と記憶に残るようになりますよ。
読み方に迷ったときこそ、ルーツに目を向けてみることが大切です。
覚え方のコツと記憶に残る暗記法
音読みと訓読みの違いが分かっても、いざ覚えようとすると混乱してしまうことってありますよね。
特に、複数の読み方がある漢字や、例外が多いものはなおさら難しく感じてしまいます。
でも大丈夫です。
ここでは、覚えやすくするためのちょっとしたコツや工夫を紹介します。
どれも今日からすぐに実践できる方法なので、ぜひ一緒に試してみてくださいね。
語呂合わせやイメージで覚える方法
漢字の読み方を覚えるとき、語呂合わせやイメージを活用すると記憶に残りやすくなります。
たとえば「学」は音読みで「ガク」、訓読みで「まなぶ」ですが、「学校で学ぶ」という流れでイメージすると、音読みと訓読みの両方が自然に頭に入ってきます。
「花」は訓読みで「はな」ですが、「花は話すように開く」とイメージすれば、「はなす(話す)」と「はな(花)」がつながりやすくなります。
こんなふうに、自分の中で楽しい物語や絵をつけて覚えていくと、覚えにくい読み方もぐっと身近に感じられますよ。
思わず笑ってしまうような語呂合わせを作ってみるのも、楽しい暗記法の一つです。
漢字のグループごとにまとめて記憶しよう
音読みと訓読みを一つずつ覚えるのではなく、グループ化して覚える方法もとても効果的です。
たとえば、「学校」「学生」「学習」など、「学」が使われる熟語をまとめて覚えると、「学=ガク」という音読みが自然と身につきます。
同じように、「読む」「書く」「話す」「走る」など、訓読みで使われる動詞も一つのグループとして覚えておくと便利です。
グループ化して覚えることで、似たようなパターンに気づきやすくなり、応用力も高まります。
自分のノートやカードにテーマごとにまとめて書き出してみると、頭の中が整理されてスッキリしますよ。
音読みと訓読みの特徴を図で整理する
文章だけでは覚えにくいという人には、図や表を使った視覚的な整理がおすすめです。
音読みと訓読みの違いを、一覧表にまとめて比較するだけでも、記憶への定着がぐっと高まります。
たとえば、「送り仮名があるかどうか」「熟語で使われるか」「日本語の意味があるか」などの観点で比べてみると、それぞれの特徴がはっきりしてきます。
視覚から入る情報は、意外と長く記憶に残るものです。
ノートに自分なりの表や図を描いて整理することも、学習の大きな助けになりますよ。
覚えにくい漢字の対処法を紹介
どうしても覚えにくい漢字ってありますよね。
そんなときは、無理に詰め込もうとせず、記憶の引き出しを工夫することが大切です。
たとえば、「直」の読み方が「チョク」「なおす」「ただす」などたくさんあるときは、それぞれの読み方を例文と一緒に覚えてみましょう。
「直前に準備する(チョク)」「時計を直す(なおす)」「気持ちを正す(ただす)」といったように、具体的な文とセットにすることで意味と読みが結びつきます。
また、書いて覚えることも効果的です。
手を動かすことで脳が刺激され、覚えにくかった漢字も少しずつ頭に残るようになります。
焦らずコツコツ続けていくことが何よりも大切です。
勉強が楽しくなる学習法を取り入れよう
漢字の読み方を覚えるとき、「楽しく学ぶ」という気持ちはとても大切です。
自分に合った方法を見つけることで、苦手意識がなくなっていきますよ。
たとえば、クイズ形式で遊びながら覚える、家族や友達と問題を出し合ってみる、アプリやカードを使ってゲーム感覚で学ぶなど、方法はいろいろあります。
また、「今日は音読みだけ覚える日」「明日は訓読みだけの日」といったように、テーマを決めて取り組むのも効果的です。
何よりも大切なのは、無理なく、前向きな気持ちで続けることです。
そうすることで、学ぶこと自体が楽しくなり、自然と記憶に残っていきます。
練習問題で理解度をチェックしよう
ここまで読み進めてきて、音読みと訓読みの違いや特徴、覚え方についてたくさん学んできましたね。
理解をさらに深めるために、ちょっとした練習問題にチャレンジしてみましょう。
実際に手を動かして考えることで、記憶が定着しやすくなります。
間違えても大丈夫です。
何度でもトライして、少しずつ自信をつけていきましょう。
音読みと訓読みを見分ける○×クイズ
ここでは、「これは音読み?」それとも「訓読み?」というクイズ形式で出題します。
○か×で答えて、読み方を見分けてみてください。
<問題>
1 「学ぶ」→音読み
2 「読書」→音読み
3 「花」→音読み
4 「走る」→訓読み
5 「文化」→訓読み
<解答>
1 ×(訓読み)
2 ○(音読み)
3 ×(訓読み)
4 ○(訓読み)
5 ×(音読み)
クイズ形式で進めると、自分の理解度を楽しく確認できますね。
少しずつレベルアップしていきましょう。
文章中の読み方を選んでみよう
次は短い文章の中にある漢字が、音読みか訓読みかを選んでみる練習です。
どちらかを選んで答えてみてくださいね。
<問題>
1 「明日、学校へ行きます。」
2 「花が咲き始めました。」
3 「新聞を読みました。」
4 「山道を登るのは大変です。」
5 「新しい服を買いました。」
<解答>
1 「学校」→音読み、「行く」→訓読み
2 「花」→訓読み、「咲く」→訓読み
3 「新聞」→音読み、「読む」→訓読み
4 「山道」→訓読み+音読み、「登る」→訓読み
5 「新しい」→訓読み、「買う」→訓読み
文の流れを通して見ることで、自然な読み方が身につきますよ。
送り仮名を見て読みを判断する練習
送り仮名は、読み方を判断する大きなヒントになります。
次の言葉を見て、音読みか訓読みかを判断してみてください。
<問題>
1 「歩く」
2 「解決」
3 「立つ」
4 「勉強」
5 「書く」
<解答>
1 訓読み(送り仮名あり)
2 音読み(熟語)
3 訓読み(送り仮名あり)
4 音読み(熟語)
5 訓読み(送り仮名あり)
送り仮名があるときは訓読みであることが多いですね。
ただし例外もあるので、あくまで目安として考えるといいです。
例外問題にチャレンジしてみよう
ここでは、ちょっとひっかけ問題も含んだ練習です。
音読みか訓読みか、自信を持って答えられるか試してみてください。
<問題>
1 「大人」
2 「湯桶」
3 「王様」
4 「山登り」
5 「下りる」
<解答>
1 音読み(「おとな」はどちらも音読み)
2 湯桶読み(「ゆ」が訓読み、「とう」が音読み)
3 混合(「おう」は音読み、「さま」は日本語の接尾語)
4 混合(「やま」は訓読み、「のぼり」は訓読み)
5 訓読み(「おりる」は日本語の動詞)
例外的な読み方は難しいですが、繰り返し見ていくうちに慣れていきます。
慌てず少しずつ覚えていきましょう。
すべての問題を振り返って復習しよう
ここまでの練習問題で、音読みと訓読みの違いや判断のポイントがかなり整理されてきたのではないでしょうか。
最後に、大事なポイントを振り返ってみましょう。
音読みは主に熟語で使われ、送り仮名がつかず、中国から伝わった読み方。
訓読みは、日本語の意味に漢字を当てたもので、送り仮名がつくことが多く、単独で使われやすい読み方。
これらの特徴を思い出しながら、今後も実際の文章や会話の中で「これはどっちかな?」と意識してみてくださいね。
自分の言葉として定着していくことで、もっと自然に使いこなせるようになりますよ。
音読みと訓読みのよくある質問
ここでは、これまでに学んできた内容をもとに、音読みと訓読みについてよく寄せられる質問を取り上げてみます。
ちょっとした疑問でも、一度理解できると頭の中がすっきりしますよ。
もし、これ以外にも疑問が浮かんだら、ぜひそれも学びのチャンスにしてみてくださいね。
どちらの読みが正しい?迷いやすい事例
「この漢字、どっちで読んだら正しいの?」と悩んでしまうこと、ありますよね。
たとえば「生」は、「いきる(訓読み)」「なま(訓読み)」「セイ(音読み)」「ショウ(音読み)」など、複数の読み方があり、状況によって使い分けられます。
こういう漢字は、どちらか一つが「正解」というよりも、文の中での役割や意味によって自然と読み方が決まると考えてよいです。
一つの漢字に複数の読み方があるのは日本語の魅力でもありますので、焦らず文脈から判断していきましょう。
常用漢字でも訓読みしかない漢字はある?
はい、あります。
たとえば「泳(およぐ)」は、訓読みしか使われないことが多く、音読みの「エイ」が使われるのは「水泳」「遠泳」など限られた熟語の中だけです。
また、「登(のぼる)」も普段の会話では訓読みが中心で、「トウ(登山など)」の音読みは比較的かたい場面で使われます。
このように、常用漢字であっても、日常会話では訓読みが主に使われる漢字もたくさんあります。
言葉の使われ方を見ながら、どの読み方が一般的なのかを少しずつ覚えていくと良いですね。
読み方はどう決める?使い分けのルール
読み方をどう使い分けるかの基本ルールとしては、次のようなポイントがあります。
まず、二文字以上の熟語では音読みが使われやすいです。
たとえば「電話」「教育」「交通」などですね。
逆に、一文字で使われる名詞や動詞は訓読みであることが多いです。
「花」「山」「走る」「読む」などがそうです。
ただし例外もあるので、文脈や意味を見て判断することが大切です。
迷ったときには、送り仮名の有無や語の使われ方を参考にしましょう。
日常生活で役立つ読み方の豆知識
漢字の読み方を知っていると、ニュースや新聞、本、メールなど、あらゆる場面で意味を正確に理解できるようになります。
たとえば「新幹線」や「総理大臣」などは音読みばかりで構成されています。
これらの読みを知っておくことで、言葉の背景や使われ方への理解が深まり、教養としても大きな力になります。
また、日常生活の中で出会った言葉の読み方を調べてみる習慣を持つと、自然と語彙力が増していきますよ。
気になったときにすぐ辞書アプリで確認するクセをつけてみてくださいね。
読み間違いしないためのチェックポイント
読み間違いを防ぐには、いくつかのチェックポイントを意識するのが効果的です。
まずは送り仮名があるかどうかを確認してみましょう。
送り仮名がついていれば訓読みの可能性が高いです。
次に熟語かどうかを見てみてください。
二文字以上の言葉であれば、音読みが使われていることが多いです。
また、文脈も大きなヒントになります。
「読む」「話す」など、自然な日本語の動きが感じられる表現であれば訓読みと考えてよいでしょう。
自分の中で「この漢字は訓読みっぽいな」「これは音読みかな」と意識して判断する練習を重ねていくことが、間違いを減らす近道です。
漢字読み方のまとめ表と学習サポート情報
ここでは、これまで学んできた音読みと訓読みの内容を、一覧で振り返ることができるようにまとめました。
さらに、学習をサポートしてくれる便利な教材やサイトもご紹介します。
振り返りや復習に活用しながら、自分にぴったりの学び方を見つけてくださいね。
覚えておきたい基本漢字の読み方一覧
ここでは、日常的によく使う漢字とその音読み・訓読みの代表的な例を一覧にしてご紹介します。
例:音読みと訓読みの代表一覧
学:ガク(音)/まなぶ(訓)
生:セイ・ショウ(音)/いきる・うまれる・なま(訓)
書:ショ(音)/かく(訓)
読:ドク(音)/よむ(訓)
花:カ(音)/はな(訓)
山:サン(音)/やま(訓)
走:ソウ(音)/はしる(訓)
このように、漢字ごとに音読みと訓読みのペアを整理して覚えると、どの読み方がどの場面で使われるのかが一気に分かりやすくなりますよ。
ジャンル別漢字読みまとめ(動作・自然・感情など)
ジャンルごとに漢字を分けて覚えることで、語彙の広がり方もスムーズになります。
動作に関する漢字
走:はしる(訓)/ソウ(音)
歩:あるく(訓)/ホ(音)
書:かく(訓)/ショ(音)
自然に関する漢字
山:やま(訓)/サン(音)
川:かわ(訓)/セン(音)
空:そら(訓)/クウ(音)
感情に関する漢字
愛:いとしい(訓)/アイ(音)
喜:よろこぶ(訓)/キ(音)
怒:いかる(訓)/ド(音)
こうやってテーマごとに覚えていくと、記憶に残りやすいだけでなく、関連語も自然に増えていきます。
おすすめの漢字学習本と辞典
漢字の読み方をしっかり学びたい方には、信頼できる学習書や辞典を活用するのが効果的です。
おすすめ書籍
「漢字の成り立ち図鑑」(学研)
「チャレンジ漢字辞典」(ベネッセ)
「漢検ステップシリーズ」(日本漢字能力検定協会)
どれも初心者から上級者まで使える構成になっていて、特に「漢字の成り立ち図鑑」は読み物としても楽しく学べる一冊です。
好きなスタイルの本を一冊持っておくと、勉強のモチベーションも上がりますよ。
便利な漢字学習サイトのリンク集
日々の学習に役立つ、信頼性の高い漢字学習サイトもぜひチェックしてみてくださいね。
おすすめサイト
・漢字辞典オンライン(https://kanjijiten.net/)
・Weblio漢字辞典(https://www.weblio.jp/)
・漢検公式サイト(https://www.kanken.or.jp/)
どのサイトも無料で使えて、漢字の意味や読み、成り立ちまで詳しく調べられます。
スマートフォンからもアクセスしやすく、通学や移動中にサッと確認できるのが嬉しいポイントです。
もっと深く学びたい人のための学習プラン
音読みと訓読みを本格的にマスターしたい方に向けて、日々の学習プランを提案します。
おすすめ学習プラン(例)
1日目:音読みの基本漢字を10個覚える
2日目:訓読みの動詞を10個練習する
3日目:熟語の読みを文章と一緒に覚える
4日目:例外の読み方と混合読みを確認
5日目:確認テスト+見直し
6日目:復習+グループ化学習
7日目:間違いやすい問題のチェック
このように、毎日少しずつ取り組むことで、確実に知識が積み重なっていきます。
自分のペースで、でも継続して学ぶことが一番の近道です。
まとめ
ここまで、音読みと訓読みの違いや見分け方、覚え方のコツや練習問題まで、幅広く学んできましたね。
最初は難しそうに感じた方も、少しずつ理解が深まったのではないでしょうか。
音読みは中国から伝わった発音をもとにした読み方で、熟語に多く使われます。
訓読みは日本語の意味を反映した読み方で、送り仮名とともに使われることが多いですね。
そして、ただ丸暗記するのではなく、意味や背景、使い方を知ることで、もっと楽しく覚えることができるようになります。
大切なのは、完璧を目指すことよりも、「あ、これは音読みかも」「こっちは訓読みっぽいな」と感じ取れる力を少しずつ育てていくことです。

